停滞

立ち止まって振り返らないと息継ぎができない

江戸川乱歩を読め!『湖畔亭事件』

突然ですが江戸川乱歩のおすすめ作品を定期的に紹介したいと思います。

 

1回目なのでまず乱歩がどういう人なのかをざっくりと紹介

 

f:id:a9t4t:20170930131045j:plain

おじいちゃん

 

おなまえ(本名)

平井太郎

 

なまえのゆらい

作家、エドガー・アラン・ポーからもじる

 

すんでたところ

三重県

 

じだい

大正〜昭和

 

どうでもいいけどエドガー・アラン・ポーをもじった江戸川乱歩をもじった江戸川コナン君、さすがにキメラネームすぎるよね

 

 

 

 

今回紹介する作品はこちら〜

 

 

湖畔亭事件

1926年1月〜5月『サンデー毎日』に連載

 

江戸川乱歩要素その1

主人公の性癖

江戸川乱歩といえば取り立て目立った特徴や生い立ちのない主人公が人には言えない趣味や性癖を持っている作品が数多くあります。

この作品も例外ではなく、主人公の「私」はレンズや幻灯機の魅力に取り憑かれ、潜望鏡のような仕組みで盗み見をする覗き眼鏡を作ります。

神経を衰弱してしまい療養の為に訪れた湖畔亭という旅館で、件の覗き眼鏡をこっそりと設置し自室から浴室の脱衣所を盗み見していた時です。

偶然にも脱衣所で行われている殺人事件を覗き見してしまう「私」。

急いで現場へ向かうも脱衣所には犯人どころか当の死体まで消え失せている。

犯行時間も犯人の特徴も分かっているのに自分の特殊性癖がバレてしまうのが恐ろしくて誰にも打ち解けられない為、1人でこの事件の犯人を捜そうとします。

 

江戸川乱歩要素その2

相棒

幾人にさりげなく事情聴取をするも誰も犯行に気付いたものはいなく、「あれは夢だったのか・・・?」とよく分からなくなってきた「私」は同じ湖畔亭に宿泊していて何度か面識があった「河野」という青年に事件の子細を打ち明けます。

もちろん覗き眼鏡の話は内緒で。

 

江戸川乱歩の作品は主人公が好青年か、好青年の相棒ポジションが出てくる事が多いです。

どうやら乱歩が自身の顔にコンプレックスがあるらしく、その反動でやたらと好青年を出したがるようです。

 

頭のキレる河野の協力で何人かの容疑者が浮上して、ついに犯人と確証できる者が1人に絞られるのですが、事件は突然あっけない形で幕を閉じます。

 

江戸川乱歩要素その3

体験談として綴られる物語

 「読者諸君は」という書き出しから始まるこの作品は「私」が自分の体験を小説に書き下ろしたという体裁で書かれています。

主人公の体験談として物語が進んでいく構成は江戸川乱歩の小説に頻繁します。

心理描写や状況説明は全て主人公視点です。 それを利用した叙述トリックもあったりなかったり・・・他の作品の事かな?どうかな?

エピローグに当たる帰りの電車のシーンで河野の口から、あっけなく終わったと思われたこの事件にまつわる衝撃の真相が打ち明けられます・・・・

 

 

 

 

 

読みたくなった人へ

 

実は江戸川乱歩の作品の半分くらいは青空文庫で無料で読めます。

作家別作品リスト:江戸川 乱歩

 

本当は文庫版を買って収録されている別の作品も合わせて読んでもらいたいんですが

いろんな出版社から何種類も出ててよく分からんと思うので青空文庫がおすすめです。

 

 

 

 

 書いてる最中に何度も自分の中のオタクが感情を抑え切れず飛び出しそうになった。

 

 

 

 

 

おわり